早いもので、もう12月も10日も過ぎました。こちらは昔に作ったクリスマスツリーのペーパークラフトです。
最近、谷川俊太郎を追悼して好きだった詩を上げてらっしゃる方をよくお見かけします。その中にクリスマスツリーの詩がありました。
⭐️大きなクリスマスツリーが立った
キラキラ光っていて
この世じゃないみたいにきれいだけど
これも人間が作ったものだよ
夜の間に大急ぎで
ビニールテープを巻いたりして
時々ビリッと感電したりして
作った人は寒くて寒くて
きれいかどうかも分からなかったよ
キラキラ光っていて
永久に消えないみたいにまぶしいけど
いつかは壊してしまうんだよ
直ぐに新しい年がやってきて
これもあっという間に古くなる
きれいなものの命は短いのさ
ほんのちょっとにぎやかな気分になって
あとは夢のように忘れてしまうんだ
キラキラ光っているものは
どうしてもどこかに影をつくる
影しか見ない人だっているんだよ
影のほうがいいとすねている人だっているんだ
そんな人に限って本当は
もっとキラキラと明るいものに
それがなにかわからないくせに
もう、泣きたくなるほどこがれているのさ
作:谷川俊太郎
色んな解釈があると思いますが、きれいかどうかも分からなくなりながらも一生懸命作って、賛辞されてもあっという間に忘れ去られて、でも泣きたくなるほどキラキラと明るいものにあこがれている気持ちが、谷川さんご自身の中にもあったんだろうなあと思います。
昔、中学校でクリスマスプレゼント交換会があったのですが、私に回ってきたプレゼントに手描きのサンタの小さな絵と谷川俊太郎さんの詩が入っていて驚いたのを覚えています。
そのクラスメイトは中学で既に達観した視点があったんだろうなあ・・・人生何回目?という落ち着きがありました。
私は最近まで谷川俊太郎さんはスヌーピーの翻訳をしていた、ぐらいの認識しかなかったのですが、先日の青の表現もですが、どなたかがアップしていく詩を読んで、改めて凄い方だったんだなあと感じてます。詩集、買ってみようかな🙂