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  • 紙成鳴美

笑い

更新日:7月13日



色々事件が続いていますが、そんな時こそ「笑い」をという事で、陣内智則さんの飛び出す絵本ネタをアップしてみます。


2年ほど前に番組「エンタの神様」で放映される仕掛け絵本制作との事でご依頼頂きました。


飛び出す絵本というとアンティークな、ちょっと幻想的な部分を求められる事が多いのですが、飛び出す絵本から笑いを引き出してみようという発想は流石だなあ、凄いなあと思いました。そもそもご依頼のメールを見た瞬間から「何で!?」と笑ってしまいました。


制作にあたってはストーリーは陣内さんの方で練りつつ、まずはベースになるキャラクターイラストを確立する必要がありました。仕掛けとイラストの調整などを考えますと、プロのイラストレーターさんに依頼すると時間的に難しかったため、私の方で出来る範疇で制作させて頂きました。


陣内さんは若い世代にとても人気があるので、若い感覚でキャラクターを描いた方が良いだろうと思い、見栄えもいい、キーポイントになる赤ずきんちゃんの原画は先日ご紹介した娘に描いてもらいました。


桃太郎の絵本の中の、犬、猿、キジのシーンでは、キジのイラストだけヤケにリアル、というボケが入っているのですが、それは鳥を描くのが得意な息子にお願いしました。



こちらは息子が12歳頃に描いていた落書きです。親バカですが、センスがありそうです。


ですが、自主的に描かないとやる気が続かないようで、息子はキジの頭から首あたりまでで筆が進まなくなってしまい、完成までは私が描きました。


ストーリーやイラストがほぼ固まってからは陣内さんと仕掛けの微調整が続いたのですが、新宿ルミネのよしもと劇場の控え室や、ヒルナンデスの楽屋、テレビ局の会議室と、陣内さんは忙しいのでその時々で場所を変えながら打ち合わせをさせて頂きました。


その際には大吉さんや久本さん、ドブロックさんにすれ違ったり、完成後はエンタの神様の収録に立ち合わせて頂いて様々な芸人さんの芸を生で拝見できたり。


去年は所ジョージさんの番組、「所ジャパン」にてオリジナル飛び出す絵本制作、さらには様々なイラストレーターさんと合同で絵本を制作したり、所ジョージさん、陣内さんの誕生日カードを制作したりと芋づる式に次々と楽しい思いをさせて頂きました。


お笑い番組、バラエティー番組って生みの苦しみがありつつも、皆んなで調整しながら作り上げて、放映して、また一般の方との連帯感ができてと、上手く循環していくと、辛い事があっても楽しくてやめられないんだろうなと思いました。芸能の世界って一般的な会社員とは全然違う事をほんの少しの間でも肌感覚で感じる事ができました。


笑いって、品性、背伸びした偽善とかの中に、人間の元々あるダメな本質を突いた一瞬があると共感として出てくるような気がします。でもダメな本質ばかり見せられるとゲンナリしますし、品性と本質のバランスの取り方が優れた方々がご活躍なさってるのかなと思いました。


日本は格式や手順などを重んじる文化なので、その一瞬を突いた本音の笑いが生きているような気もします。常に本音トークばかりの国とはちょっと違った文化があるのかも。各国の笑い文化も同じシチュエーションで比較検証をみてみたいですね。


どんどんと暗くなっていくご時世、日本のお笑い界の益々のご活躍を期待しております。