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  • 執筆者の写真紙成鳴美

飛び出す絵本の作り方

更新日:2020年1月6日



先日のお菓子の家のポップアップです。イラストはネズミさんを娘が、あとは私が描いております。


今日は飛び出す絵本をどのような過程を経て作るのか、ほんの一部をお伝えします。


飛び出す絵本の家の仕掛けは何パターンかあります。こちらの家は動きをご覧になるとお分かり頂けると思いますが、手前の壁側面と屋根が一体化していて、奥側の屋根は壁とスライドするタイプのものです。ただ、こちらのタイプは閉じる時に屋根と下のページの紙がぶつかりやすいので、紙質が硬い場合は屋根に手を添えて閉じる必要があります。


実は手前の屋根がスライドした方が閉じる時にページとぶつからずスムーズになります。

ですが、その場合は同じサイズの家を作るとスライドした屋根が絵本からはみ出してしまうため、もっと家を小さくする必要があります。


用途が撮影で閉じずに開いたままで終わる場合は、閉じる際に手を添えたりする必要がないので家を大きく見せる為にスライドを奥側に設置します。量産や開閉の必要がある場合には、家は小さくなりますが手前をスライドにしたり別の方法で家の形を作ります。


このように用途に合わせ、開閉に合わせて縦横比を決めたり、閉じやすいように屋根を鋭角にしたりなど、工夫を重ねて制作します。

昨日は鳥のポップアップの構造が決まりました。この場合は鳥の首の長さが閉じた時にはみ出さない所で作っているので、羽の長さと首の比率や尾の形状に合わせて、鶴にするべきか白鳥にしようかなど悩みながら作ってみます。


もう1月も5日。早いですね。今年も一つ一つ積み重ねを大事に頑張ります!

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