紙成鳴美
豊葦原之瑞穂国

愛知県刈谷市、市原稲荷神社さんの9月の午の日限定御朱印のデザインになります。
9月の午の日は明日、9日(土)と21日(木)です。
稲荷神社は稲作・農業の神様として信仰されています。9月10月は稲刈りの時期、今月は稲穂と午(うま)の水彩タッチのデザインに致しました。
日本人が縄文時代からお米を作り続けて2400年。
古事記や日本書紀に日本の国の美称として「豊葦原之瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)」と書かれているそうです。「葦がしげり、稲穂がみずみずしく育って、豊かな国」という意味だそうです。
異常気象の昨今、この先の何千年も日本が稲作、農業を守り続けられる事を願います。
ところで午の日と書いてあると、牛と間違えやすく「うまの日」という干支の読みで、すっと読める方は少なくなっている事と思います。
十二支の漢字と動物の漢字が連動していないのは、元々が日付を、その後に年・月・方位や角度を表す記号の漢字だったものを、民衆が覚えやすいように動物に当てはめたため、(諸説あり)実際の動物の漢字とは違っているそうです。
干支を時間読みに当てはめると、夜中の11時~1時までの二時間を子(ねずみ)、その後2時間ごとに干支で区切り、午(うま)は昼の12時を指します。なので午前、午後の文字には頭に午が入るそうです。
午前は「ご」と読むので午(うま)と関係している感覚は薄いですが、それを知るだけでなるほど!と思いますよね。
因みに「草木も眠るうしみつどき」は丑三時、丑(うし)の時間を三分割した時の3番目、午前2時から午前2時30分を指すとの事。
十二支を調べると色々と奥が深いです。色々な先人達の歩みが分かって面白いですね。