紙成鳴美
石版印刷とこんにゃく
朝ドラ「らんまん」に出てきた話題の石版印刷。京都の「みやこめっせ」に原版と印刷された見本が展示されているそうです。見てみたいなあ・・・
石版印刷とはドイツのセネフィルダーという人が偶然にも版に大理石を使う石版方式を偶然に発明しました。こちらにクリーニング屋さんとクレヨンのメモからの経緯が書かれています。興味のある方は面白いのでぜひ。
色んな分野で発見は偶然である事が多く、でも偶然から発見である事を気づける人はごく僅か。やっぱり発明する人は神経が研ぎ澄まされているように思います。
私も飛び出す絵本ができるまでを印刷から工程を見学させて頂いた事があるのですが、石版印刷が元になった現代のオフセット印刷機や型抜き機が想像よりかなり大きくて、機械も何千万もする高価なもので一種の工業製品なんだなあと驚きました。
朝ドラ「らんまん」の今日は万太郎が自宅に石版印刷を高額で導入する回でした。万太郎の自分の植物学への情熱と奥さまの意気込みに賭けた買い物、凄いですね。今は情報の波に照らし合わせて躊躇したり検討の末やめてしまう事も多いかと思いますが、ロマンがあります。
ところで一昨日の回ではこんにゃくの話題が出ましたが、昨日の終わり、視聴者のお便りコーナーではこんにゃくの花が映っていました。
実は最近、実家の庭に咲くこんにゃくの花もNHKの水戸放送局版で1分ほど流れました。
父が理数科の教師で植物にはかなり詳しく、実家には色んな植物が植わっています。こんにゃく作りも趣味で庭にこんにゃくを植えていて、それを父が撮影して投稿したそうです。
こんにゃくの花、なかなか個性的です。こんにゃくの花が咲くまでには、通常5年かかるといわれています。これに対して、こんにゃく玉がこんにゃくを作れる大きさに育つ期間は3~4年。このため、滅多にこんにゃくの花を見ることがないととの事。(こちら参照)
昔の人は植物から色んなものを作り出しています。石版印刷のように偶然の賜物が先祖代々受け継がれて発展しているのでしょうね。

名前は伏せておきますが、放映された1シーンです。刀のようなものが中心に伸び50センチぐらいにはなるそうです。