紙成鳴美
旧制土浦中学高校

こちらのポップアップカードは2011年の朝ドラ「ひまわり」を見て学校が素敵だったのでポップアップカードにしたものです。先日、今期の朝ドラ「エール」でも「東京帝国音楽学校」として使われていました。
撮影に使われたのは明治37年(1904)に建てられた旧制土浦中学校(現土浦第一高等学校)の本館、国指定重要文化財です。設計者は、東京帝国大学を卒業したての青年建築家、駒杵勤治との事。駒杵勤治さんは調べた所、伊勢神宮式年造営にも関わってらっしゃるんですね。

2013年、このポップアップカードをご覧になった伊勢丹の広告担当の方が、この白いクラフトの雰囲気を気に入ってくださり、一面広告と伊勢丹通信と起用して頂きました。
色々と検討してみた結果、ポップアップカードではなく、ビルをくまなく撮影し、計算した上でスチレンボードで模型を制作致しました。エールで学校を見て思い出し懐かし投稿です。
伊勢丹のビルもそうですが、昔は「神は細部に宿る」という言葉通り、細部まで凝った作りで、デザインが優れているものが多いですね。時代と共に、早い安いに偏りがちですが改めて考えさせられます。