大仏殿跡地を出て、左へ向かうと1mもないような幅の路地に繋がり、その先は見た事のないような大きな鐘がありました。人の大きさと比べて見るとお分かりになるかと思います。
天井に施されているのは螺鈿?のような綺麗な模様。鳥の声も綺麗なので音有りのまま載せました。
調べたところ、この鐘は「方広寺鐘銘事件」で大阪冬の陣の開戦のきっかけになった鐘だそうです。徳川家康が鐘の銘文に書かれていた文字に家と康の間に安を入れ家康の文字を分断しているのは悪意があり、呪詛に違いないと大激怒したとの事。
ただの言い掛かりかに思えますが、検索でいくつか記事を読むと、そうでもないようで昔は呪いに相当敏感だったのですね。
鐘には実際の問題箇所が白く囲われているそうですが、私は反対側しか撮影していなかったので気がつきませんでした。でも念が入ってそうなので写さなくて良かったかも・・・
鐘のお隣へ行ってみると、豊臣秀吉が祀られた豊国神社でした。
遠くの中心に、ちょうど宮司さんがいらっしゃいます。ご祈祷中でした。
門の彫り物がまた立派!門に鯉の彫り物は初めて見たかもしれません。
そして大仏跡地から見た、奥の宮らしき場所へ行ってみようと、チケットを買って中へ進んだのですが、宝物館のみで中には入れませんでした。口コミを見たらお正月の三が日には入れるようです。
神社の奥へ行ってみたかった私にとっては猫に小判。誰も居ない上に説明も分からないので、さーっと見ただけだったのですが、Googleマップのクチコミを見ると、正親町天皇(信長の時代の天皇)の直筆があることに驚きましたとか、秀吉の歯がある事や、価値が分かっている方々の書き込みを見て、そうだったのね。。。と思った次第です。
Googleのクチコミや、Yahooの知恵袋とか、一つのテーマについて書き込む方々は昔の足跡帖のような、見た人に貢献したいという真面目さと研究熱心さがあって驚く事が多いです。SNSと違った良さがありますよね。
地図を改めて見ると、豊国神社は三十三間堂の前でした。遠ざかっていると思いきやぐるっと近くに移動してました💦
豊国神社で行きちがったのは3組のみで、やはり全員が海外の方。この辺りは観光の中心地から外れているためか、割と静かめです。他の地域にもしもあったならば、そこを中心に経済が回りそうな立派な神社仏閣が静かに並んでいるのは京都ならではですね。
タクシーの運転手さんに、「11月なのに意外と人が少ないのですね」と言ってみたところ、「紅葉したら日本人も来はるんじゃないですか?」と仰ってました。もはや外国のよう。