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紙成鳴美

姫曙孟宗竹



こちらは高台寺の奥にある竹林です。今日も竹の話題なので、2月に京都に訪れた時の写真をアップしてみました。


私が竹について検索した影響か、東洋経済のこちらの記事がピックアップされて上がってきました。


江戸初期から続く竹などを扱う栃木県の若山農場の息子さんのお話です。


竹製品がプラスチックや中国製に取って変わっていく家業に見切りをつけ、造園会社に就職するのですが、ニューヨークのIBM本社に竹が使われているのを見て感銘を受け、日本の都市空間の中で竹を植えられないか模索しはじめた事から好転するお話です。


最後はお父さんが品種改良した姫曙孟宗竹(ヒメアケボノモウソウチク)が使われるようになるという親子の物語でもあります。


普通の竹は都心のビルなどでは使えず、大きくなりすぎない伸びない竹が必要になるそうで、それに適した品種がお父さんが改良した姫曙孟宗竹との事。


竹は50年〜120年などの周期で開花するため、品種改良をするにはそのタイミングしかないそうなんです。その後性質が分かるまでに10年!


現在ではその竹は六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、虎ノ門ヒルズでも使われいるそうです。


その品種改良をした若山農場は映画の撮影「るろうに剣心」「キングダム」「椎名林檎のいろはにほへとMV」にも使われているので聖地巡礼としてもお客さんが訪れるとの事。そこから観光業へも。


以上、掻い摘んでのご紹介ですが、面白い記事でした。その品種改良と実用化への歩みは世代を超えた積み重ね。一朝一夕ではできなかった事なんですね。小さい竹を見るたびに、このお話を思い出しそうです。




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